「学生運動はその実践をとおして、学生自身の生き方の問題、あるいは、社会の問題に対しても、反省の機会が与えられる(もちろん、正しい学生運動の場合)という点に、その意義があるといえます。
・・・なお、学生運動の問題点としては、学生運動でとりあげる問題が、自分たちの学生生活の問題とかけはなれ、地についた活動がなされにくいということが、一番大きいと思います。
また、指導部のやり方に対する反発が、一般学生に学生運動に対するゆがんだ考えをもたせ、社会問題や政治問題から目をそらせてしまうというおそれもあります。
最近、学生運動は過激になってきましたが、社会から反発をかうような運動は、けっして本物とはいえないでしょう。
学生の運動が、大衆から支持され、学生の成長にとっても、また、社会が健全に発展するためにも、価値あるものとなるようにならなくてはいけないでしょう」(大学3年男子)。
・・・この手記に明らかに示されているように、従来の多くの高校生にとっては、学生運動は身近なものとしてはうけとめられていないで、現象的あるいは感覚的にとらえられています。